キラキラ☆プリキュアアラモード 第45話
「 さよならゆかり! トキメキ☆スイーツクリスマス! 」
![]() | ゆかりの発案でクリスマスパーティをすることに。ゆかりはシエルからマカロン作りを教わるが・・・ |
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「私宇佐美いちか! スイーツ大好き中学2年生!」

「スイーツに込められたキラキラルの力で伝説のパティシエ・プリキュアやってま~す!」


「あら、久しぶりね」

「ニャ~」

「ニャ・・・」


「メリメリメリメリ」

「クリスマスがもうすぐやってくる~~ふふふ」

「ウィ! パティスリーにとってもノエル・・・クリスマスは特別なイベントよね」

「うん!」

「クリスマスケーキにジンジャーブレッド、シュトレン。作りたいものがたくさんです」

「ふふふっ」

「キラパティ初めてのクリスマス、いっぱい盛り上げたいよね!」

「うんうん」
「ペコ~でも、何するペコ?」
「う~ん、そうだなぁ・・・」

「クリスマスパーティ」

「えっ?」
「ジャバ?」

「クリスマスパーティやりたいわ」

「あぁ~!」
「はははっ」
「クリスマスパーティ!?」


「 キラパティのお客さんみんなを呼んで、一緒にスイーツを楽しむクリスマスパーティ」

「トレビアン!」
「うんうん!」

「お出しするスイーツや店内の飾り付け考えましょう」
「うん」

「ジャババ~イ」

「でも、どうしたんだろう? ゆかりさんが積極的に発言するなんて珍しい」
「そうですね」

「でもアイディアを出してくれたの嬉しい」

「スイーツのメニューは何にしようかな~」


「あたし達来年もこうしてパーティやったりできるのかな」
「えっ?」
「ペコ?」

「だってさ、ひまりはやりたい事見つかったし」

「あきらさんもそろそろ受験勉強でしょ?」
「うん・・・」
「はい・・・」
「シエルにはそもそも自分のお店あるし」

「あたしもバンドの練習あるし・・・」

「みんな、だんだんキラパティに通って来られなくなる・・・」

「いちかちゃんやゆかりさんも、みんないつか・・・」

「ペコ・・・」

「クリスマスパーティの飾り付けなのだけど」
「わぁ~!」

「こんあ感じでどうかしら?」
「素敵です!」
「クリスマススイーツは決まった?」

「うん! クッキーにショートケーキ」

「あと、ブッシュドノエル!」

「セボン!」

「ブッシュドノエルはフランスではクリスマスに欠かせないスイーツなの!」

「よ~し! じゃあこれで決まりだね!」

「あっ、でもデコレーションはどうしようかな・・・」

「全然思いつかないよ~!」

「ゆかり・・・」
「なあに?」

「ゆかりはずっといちかと一緒にいるペコ? ううう・・・」

「どうしたの? 急に」

「大丈夫、ずっと一緒よ」

「ペコ・・・良かったペコ。ああ、こっちもなでてペコ」

「ふふっ、あははは~」



「やはりプリキュアは手強いか・・・」

「くっ・・・」

「お前が私のために集めてくれた闇のキラキラル。あと少しで世界は・・・」

「最後まで私のために働いてくれるな?」

「もちろんですノワール様」

「シエル、お願いがあるの」

「なあに?」
「マカロンの作り方を教えてほしいの」

「どうして? あなたもう何度もマカロン作ってるじゃない」

「どれもハートのこもった素晴らしいマカロンだったわよ」

「心だけではダメなの」

「?」
「茶道と一緒」

「繰り返し作法を学び、お茶を点て、花を生ける技術を学ぶ。その上に心が乗って初めてみんなを喜ばせるおもてなしができるのだと思うの」

「まだテクニックが足りない、そう言いたいのね?」


「ウィ! でも覚悟してね!」

「うふふ・・・」


「ノン! もっと腕を使ってメレンゲに空気を含ませて!」


「遅い! もっともっと!」

「やり直しよ!」

「繊細さと大胆さが同居するスイーツ、それがマカロン」

「あなたは良くわかってるでしょ?」

「ええ」

「ウィ! その調子よ!」
「了解」
「もっともっと!」


「おはようございま~す・・・」

「うわっ、あっ!?」

「あぁ~!」




「あぁ~」

「凄い!」
「雪のクリスマスペコ~!」

「綺麗だ・・・ふふっ・・・」

「あれ? ちょっと待って、もしかしてこれ・・・」
「ですよね?」

「全部マカロン?」
「全部マカロンです」

「あっ」

「うわぁ・・・」

「あっ?」

「ゆかり!」
「ゆかりさん!」

「キラリン、ゆかりさん」
「ずっとこれ作ってたの?」
「あぁ~ウィ・・・ちょっとヒートアップし過ぎちゃったキラ」


「これって・・・」


「!?」

「いちかちゃん?」
「うっ、うぅ~!」

「どれどれ?」
「あっ・・・」
「何、何? どうしたの?」
「これは・・・」

「凄いよこれ」
「美味しいペコ!」

「あぁ~」


「うん、美味しくない」

「それでは完璧とは・・・」

「マカロンは完璧にはできないわ・・・」


「ゆかりさん・・・」

「ついにやりましたね!」

「たいした事無いわ」

「それにしても凄いよこれ」
「パーティが少しでも華やかに楽しくなればいいと思って」

「ゆかりさん、シエル」




「あっ!」

「キラッとひらめいた! クリスマススイーツのデコレーション!」

「白熊ブッシュドノエル」

「ほう~」
「いいねこれ」
「素敵です」
「かわいいペコ」
「パルフェ!」

「ふふっ」

「いちか」
「はい?」

「ちょっとギュッとしてもらっていいかしら」
「えっ? あっ・・・」

「あぁ・・・」

「お願い」

「は、はい・・・では・・・」

「こう・・・ですか?」

「ありがと」

「どうしたんだろう?」
「さぁ・・・」

「・・・」


「美味しい」

「お婆様」
「うん?」

「私決めたわ」
「えっ?」

「留学の話・・・受けようと思うの」







「はぁ~!」

「はぁ・・・」


「へへへっ」

「クリスマスとかどうでもいいけど・・・」

「まぁ、食べられなくはないってとこね」

「とか良いながらめっちゃ食べてんじゃん」
「うっさいわね!」


「う~、なんで俺がこんな事を」

「だってピカリオ、クリーム泡立てるの上手なんだもの。手伝ってくれて助かるわ!」

「お~い! スイーツ無くなったぞ!」

「お前等食うの早すぎなんだよ!」

「皆さん集まってくれて嬉しいですね」
「うん!」

「最高のクリスマスジャバ・・・」

「お婆様、スイーツ食べてる?」
「うん」


「三ツ星にゃんこ、最近見かけなくなっちゃったよね」
「黙ってどっかに行っちゃったのかな・・・」


「さて、そろそろ楽しいパーティもお開きの時間であります」

「えぇ~!」
「まぁまぁ」

「最初は全然お客さんの来なかったこのキラパティに」

「こんなにお客さんが来てくれるようになって、私本当に嬉しいです!」

「よっ、いちかちゃん!」

「えへへ・・・」

「皆さんのおかげで素敵なパーティになりました」

「こんなに楽しいクリスマス、生まれて初めてってくらい!」

「大勢のお客様とふれあえていたんだと実感しました」

「本当にありがとうございます」

「ほら、ゆかりさんも」
「うんうん」

「皆さんありがとうございました」

「あぁ~!」

「突然ですが、私・・・」

「留学します」

「えっ・・・」

「えぇ~~っ!?」

「留学~!?」


「ちょっと待ってくださいゆかりさん。留学って、外国に行っちゃうって事ですか?」

「留学先はコンフェイト公国です」

「えぇ~~っ!」

「ジャバ・・・」

「それってスイーツの国の王子様の?」
「やっぱ、プリンセスになることにしたって事?」
「そうなんですか?」


「違うの」

「私は、ずっと毎日が退屈だと思っていました。楽しい事なんて一つもないって」



「そんな私に、キラパティが、仲間が、そしてお客様がトキメキを教えてくれた」

「スイーツを通じて私は成長できました。だからコンフェイト公国に行ってスイーツの勉強をもっとしたい」


「そして大好きな茶道と、大好きなスイーツの相性の良さをもっと広めたい。そう自分で考えて決めました」


「皆さん本当にありがとうございました」







「うぅ~ゆかり様・・・」


「ゆかり、ずっと一緒って言ったペコ!」

「本当聞いてないよ」
「言ってなかったもの。ふふっ」

「ひどいペコ! いちかがかわいそうペコ~!」

「うううう・・・」
「ペコリン・・・」

「ゆかりさん、私凄く嬉しいです!」

「いちか?」
「いちかちゃん?」

「私、ゆかりさんの夢を応援します!」

「うぅ・・・ペコ・・・」

「ありがとう・・・大丈夫よ」

「私達は・・・ずっと・・・」

「うぅ・・・うぅ・・・」

「プリキュア、今日こそ決着をつけましょう」

「パーティのお誘いを断ればどうなるか」

「わかりますね?」

「ああっ!」

「みんな!」
「うん!」

「キュアラモード・デコレーション!」

「マカロン! 美しさとトキメキを! レッツ・ラ・まぜまぜ!」

「キュアホイップ! できあがり!」

「キュアカスタード! できあがり!」

「キュアジェラート! できあがり!」

「キュアマカロン! できあがり!」

「キュアショコラ! できあがり!」

「キュアパルフェ! できあがり!」

「キラキラプリキュアアラモード!」

「ふふっ、行きますよ!」




「はあ~~っ!」


「はあっ!」

「はあっ!」

「は~~っ!」



「まだまだ! はっ!」



「うっ! きりがない!」

「みんな! バラバラになっちゃダメだ!」

「わかってるんですけど・・・」

「どうしたらいいのさ!」

「うっ!」

「ウ~ララ!」

「ふふふ・・・」


「ふっ!」


「キラキラキラルン! マカロン・ジュリエンヌ!」




「ふふっ」

「あなたはつくづく孤独がお好きなようだ」


「はっ!」


「ふっ!」


「にゃ~お」

「くっ!」

「うあ~~っ!」

「わかってないのね」


「マカロン!」


「どんなに距離が離れようと・・・」

「ふんっ!」

「はあっ!」



「ううっ!」


「はあ~~っ!」



「私達はずっと心は一緒にいるの!」

「ジャバ!」

「ううう・・・はあ~~っ!」

「ノン!」



「あなたの技は見切ったわ!」
「うふっ」

「うっ! うぅ・・・」


「ノワール・メタモルフォーズ!」


「これで・・・決まりです!」

「マカロン!」

「ううっ・・・くっ・・・」

「はあっ!」


「馬鹿な・・・!」



「まだまだ・・・」

「はあっ!」



「ああっ!?」


「!?」
「手札が尽きたようね」
「くっ・・・!」

「諦めなさい。心が空っぽの同家が何をしようとむなしいだけよ」

「くっ・・・」

「みんな!」
「うん!」
「はい!」

「スイーツキャッスル!」

「レッツ・ラ・お着替え!」






「キラッと輝け! クリスタルアニマル!」






「プリキュア! ファンタスティックアニマーレ!」



「やはり・・・光と闇、どちらか一方を消すことは不可能・・・くっ・・・」


「それでは、改めてメリークリスマ~ス!」
「ははははっ!」



「それにしても、本当ゆかりさんのマカロン綺麗・・・」

「ひび割れも無くしっかり膨らんでますししっとりサクサクでざらつきも無くて」
「うん! 美味しい!」

「トレビアン!」

「本当に今までで一番美味しいし」

「綺麗だよゆかり」

「うふふ・・・」

「あれ・・・どうしたんだろ、私・・・凄く美味しくて嬉しいのに・・・涙が・・・」

「いちかちゃん・・・」

「もう、やめてよ!」


「甘いんだかしょっぱいんだか、わかんなくなっちゃうよ・・・」
「ううっ・・・」

「大丈夫・・・私達はずっと一緒よ」

「ペコ~! ううう・・・」


「おお、エリシオ、私の可愛い人形よ・・・」

「まだまだ戦ってくれるな?」

キラパティ初めてのクリスマス!
いちか達は、わくわくしながらも何をするか迷っていましたが、ゆかりの発案で、クリスマスパーティをすることになりました。
張り切っているいちかに対し、あおいはちょっと不安そう。
みんな少しずつ将来の夢に向かって動き始めています。
来年もまた同じようにクリスマスパーティが出来るのでしょうか?
ペコリンも心配になって、ゆかりの気持ちを確かめに行きました。
「大丈夫、ずっと一緒よ」
その言葉に安心したペコリンでしたが、ゆかりの目はどこか寂しそう・・・
そんなゆかりは、シエルにマカロンの作り方を教わりたいと申し出ます。
気持ちを込めるだけでなく、技術も身につけて、ちゃんとしたマカロンを作りたいようです。
シエルの指導にも熱が入ります。ゆかりもそれを楽しみながら作っているようですね。
翌朝。
いちか達が来てみると、店内はクリスマスの飾りでいっぱい!
ゆかり達が一晩で仕上げたようですね。
しかも、夜空の模様はマカロンを敷き詰めて作ったもののようです。
テーブルの上には、完成したマカロンが! 一口食べて感動するほどの美味しさ!
簡単ではなかったマカロン作り。
なんでも出来る完璧お嬢様のゆかりが唯一苦戦し、プリキュアになるきっかけにもなったマカロン。
様々な想いが込められているからこその、極上の味わいでしょうね。
「たいした事無いわ」と謙遜しつつも、とっても嬉しそうなゆかり。
第5話のリベンジを果たす事ができて満足でしょうね。
そんなゆかりは珍しくいちかに甘えます。
年下の子にハグしてもらいたいなんて、一体どういう事なのでしょうか?
クリスマスパーティ当日。
大勢のお客さんを呼んで、白熊ブッシュドノエルを振る舞いました。
クリスマスを祝うというより、今までお店を支えてくれたお客さん達への感謝でしょうね。
みんなからお客さんへの挨拶は、簡単ですが気持ちがこもってますね。
ゆかりからの挨拶は、爆弾発言でした!
「突然ですが、私・・・留学します」
コンフェイト公国に留学し、スイーツの勉強をしたいようです。
ナタ王子と結婚する訳では無いようで一安心。
いちか達との出会いや、キラパティで過ごした日々が、退屈だったゆかりの日常を変え、将来の事を考えるきっかけを与えてくれたんでしょうね。
クリスマスパーティ、マカロン作り、いちかに甘える事・・・
それらは、キラパティを離れる前にやっておきたい事だったんですね。
これで心おきなく留学へ出発できる訳です。
そこへ現れたエリシオ!
親衛隊を人質に取るなど、ますます卑怯になっていきますね!
エリシオのほうも後が無いのか、カードを大量にばらまいて攻撃してきました。
数の多さで翻弄されますが、チームワークで形勢逆転!
ファンタスティック・アニマーレで撃退しました。
キラパティのみんなでクリスマスパーティ。
笑顔でゆかりの留学を祝いたいはずなのに、流れる涙・・・!
「大丈夫・・・私達はずっと一緒よ」
離れていても心は繋がっている・・・そうわかっていても、別れの寂しさを消す事はできません。
流した涙の分だけ、いちか達も成長出来るでしょう。
いまは、ゆかりを信じて、彼女の新たな一歩を見送りましょう。
来年また一緒にクリスマスパーティができると信じて・・・
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